あなたの失業保険について解説を行います。

失業給付の手続前に支給内容の概要を把握しておきましょう。

退職前に注意しておくこと

ハローワークで雇用保険の受給手続き(求職申込み)を行なった際、あなたの退職理由が「事業所の移転により通勤困難となるため退職」であると認められた場合は給付制限が無く給付内容が手厚い「特定理由離職者」となります。

この時にハローワークへ持参する資料として、事業所移転の通知、事業所の移転先が分かる資料および通勤経路に係る時刻表などが求められ、以下の各基準と照らし合わせて「特定理由離職者」に該当するか判断されます。

「事業所の移転による退職」とみなされる基準

事業所の移転について事業主より通知され(事業所移転の1年前以降の通知に限る)、事業所移転直後(概ね3か月以内)までに離職した場合が当該基準に該当。

「通勤困難」とみなされる基準

「通勤困難」とみなされるのは、次のいずれかの場合です。

  • 通常の交通機関を利用し、又は自動車、自転車を用いる等通常の方法により通勤するための往復所要時間(乗り継ぎ時間を含む)がおおむね4時間以上であるとき
  • あなたが通勤に交通機関を利用すべきこととなる時間帯の便が悪く、通勤に著しい障害を与えるとき
  • 例えば、通勤時間帯において当該 1 便(前後に便がない場合)を乗り過ごすと事業所の始業時間に遅れるような場合が該当する。

もし、あなたの退職理由がハローワークから「事業所の移転により通勤困難となるため退職」と認められなかった場合は、失業保険の給付制限がある自己都合による退職(一般受給資格者)と判断されるので注意しておきましょう。

以下の失業保険関連の解説は、あなたが「事業所の移転により通勤困難となるため退職」であると認めらた場合のシミュレーション結果です。

離職内容

性別
男性
年齢
52歳
都道府県
千葉県
雇用形態
正社員
退職理由
事業所の移転により通勤困難となるため退職
月給
480,000円
雇用保険加入期間
20年以上
退職日
未選択
失業給付の手続日
2017年04月01日(土)

あなたの入力した上記の条件で失業給付の手続きを行った場合、失業保険は以下の給付内容になることが予想されます

失業保険の支給概要

離職分類
特定受給資格
給付制限
無し
所定給付日数
330日
基本手当日額
7,775円
総支給額
2,614,575円

早期再就職するメリットと注意点

あなたの失業保険の支給スケジュールを見て分かるように、退職理由が「事業所の移転により通勤困難となるため退職」の場合は受給手続日から約1ヶ月後に失業保険の振込みが開始されます。

また、早期に再就職すると再就職手当として、まとまった金額が一括支給されるので積極的に再就職に向けて行動することをお勧めします。

再就職手当の具体的な金額としては、もし、あなたが失業の認定を受けてすぐに再就職や起業・独立した場合は、1,149,390円が一括支給されます。

※ あなたの場合は基本手当日額が再就職手当に係る上限金額に達している為、上記の支給額は基本手当日額を5,805円で計算しています。

もちろん、失業保険の支給が開始されてから就職が決まっても再就職手当は支給されますが、失業保険が支給された分、再就職手当の支給金額は段々と少なくなっていきます。

職業訓練を行った場合

公共職業訓練等に合格し受講する場合は、この計算結果の失業給付に加え受講手当として訓練を受講した日ごとに1日あたり500円が加算され支給されます。

他のシミュレーション結果や関連記事