失業保険をもらう為には、退職した会社から離職票を受け取った後に、最初の手続きとなる「雇用保険の受給手続き(求職申込み)」を行う必要があります。

初めての手続きの際はどのように手続きを行えば良いか分からず、二の足を踏んでしまうことも多いかもしれません。

しかし、手続きは退職して出来るだけ早い時期に行う事が大切なので、雇用保険の受給手続きのポイントを押さえスムーズに手続きが出来るように頑張りましょう。

手続する窓口

住居地を管轄するハローワークの窓口で雇用保険の受給手続きを行う必要があります。

それ以外のハローワークでは手続きを受け付けてくれませんので注意して下さい。

雇用保険の受給手続きを行う際にハローワークへ持っていくもの

  1. 雇用保険被保険者離職票−1
  2. 雇用保険被保険者離職票−2
  3. 運転免許証または住民基本台帳カード(顔写真付き)
    運転免許書や住基カードを持っていない場合は、次の3つのうち、2種類を持っていく必要があります。

     

    • パスポート
    • 住民票記載事項証明書(または住民票の写し・印鑑証明書)
    • 国民健康保険被保険者証または健康保険被保険者証
  4. 印鑑(認印は可、スタンプ印は不可)
  5. 写真2枚(縦:3.0cm、横:2.5cm)
    事前に写真の準備が出来ない場合は、多くののハローワークには有料のスピード写真の機械が設置されています。
  6. 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード

※ 退職した会社から求職申込書を受け取った場合は、自宅で求職申込書へ記入して持参しましょう。

※ 前職が船員だった方は、併せて船員保険失業保険証および船員手帳が必要です。

提出する書類

雇用保険の受給手続きを行う際にハローワークの窓口へ提出する書類は以下の3つです。

各書類で記入の仕方が分からない箇所があれば、記入せずに提出しても後で職員の方と1対1でチェックを行いますので、その際に記入の仕方が分からない箇所について職員の方へ質問しながら記入できますので安心して下さい。

求職申込書

希望する仕事や収入などの条件や、学歴や経験した仕事内容などを記入します。
 

雇用保険被保険者離職票−1

氏名や振込先の銀行名・支店名・口座番号などを記入する必要があります。
 

雇用保険被保険者離職票−2

会社側にて離職理由・過去半年の間の給料・出社日などが記入されており、あなたもあなたが主張する離職理由などを追記する必要があります。

この情報を元に失業保険の給付内容が決まるので、あなたが記入する離職理由の選択箇所は内容をしっかり確認して記入しましょう。


もちろん、会社が記入した離職理由とあなたの主張する離職理由が異なってかまいません。

しかし、退職理由に嘘を書くと詐欺罪に問われる事がありますので、正しい離職理由を記入して下さい。

会社が記入した離職理由が事実と異なる場合は「具体的事情記入欄(離職者用)」に異議の内容を記入し、ハローワークで最初の手続きの際に相談しましょう。

ハローワークで質問されること

雇用保険の受給手続きの際、ハローワークでアンケートや職員の方からの質問で聞かれる事があります。

「あなたは、すぐ働けますか?」

これは失業保険を給付する要件に、その人が「働く意欲ならびに働ける状態である人」を対象としている為です。

もし、働く意思が無い場合や働ける状態でなければ、ハローワークの職員より働けるようになってから再度来るように言われます。

あなたが病気・怪我・妊娠・出産・育児・家族の介護等で、すぐに働けない状況であれば、窓口で受給期間の延長を申請して下さい。

通常、失業保険は給付期間を含めて退職後1年以内までにもらうことが出来ますが、受給期間を最長3年延長する事ができ、働けるようなった際に失業保険を申請する事ができます。

ハローワークへ行く時の服装について

ハローワークへスーツ姿で行く方は1〜2割程度です。全体の8〜9割の方が私服で来所されていますので、夏場などスーツでの移動が不快な季節は、無理をせずに私服で来所されて良いと思います。

手続きの所要時間について

窓口の混雑具合によりますが、来所してから全ての手続が終わるまでの所要時間は、おおよそ1〜3時間程度です。

窓口が混雑する時間帯は避けよう

ハローワークの窓口は、午前中に窓口が空いている場合が多いです。

午後から窓口が混み合ってきますが、特に月曜日や金曜の午後は窓口が混雑して待たされる時間が多くなるので午前中をお勧めします。

失業保険に関する関連記事

離職票をもらう際の注意点

離職票は退職した会社から郵送もしくは手渡しで退職者本人に渡される書類で、失業保険(雇用保険)の受給手続をする際に必要となる書類です。 失業保険は退職日からもらえる訳ではなく、雇用保険の受給手続きが遅くなった日...

失業保険を受給中の就労

失業保険を受給中は、28日毎に失業認定申告書をハローワークへ提出する必要がありますが、その期間中に就職または就労した場合は失業認定申告書のカレンダーに就職または就労した日について◯印を付けて提出する必要があります。...

失業保険を受給中のアルバイト

失業保険は基本的に働いていた時の給与の8割以下となりますが、退職前の給与が比較的高かった人は、もらえる失業保険の金額が給与と比較して5割未満になる場合もあります。 その為、失業保険だけをもらいながらの就職活動...

手続きに関する関連記事

再就職手当が100万円!

再就職手当とは早期再就職の促進を目的に作られている制度で、失業保険(雇用保険の基本手当)を貰っている人が、早期に安定した職業に就いた場合や事業を開始した場合に一括で支給される手当の事を再就職手当といいます。 ...

未払賃金立替払制度

倒産して給与を貰えなかった場合は、給料を取り戻す方法があります。 貰えなかった未払給与は諦めずに取り戻しましょう。 未払賃金立替払制度とは 「未払賃金立替払制度」は、企業の倒産により賃金が支払われ...

失業保険受給までの手続きの流れ

退職理由が会社都合と自己都合では、基本的な手続きの流れは変わりません。 しかし大きく異なる点は、自己都合の場合は3ヶ月の給付制限がある為、給付開始時期が大きく異なります。 また、実際の失業保険の給付は、...

知識に関する関連記事

ハローワークで転職活動

ハローワークについて ハローワークとは厚生労働省が設置する公共職業安定所の愛称です。 失業した際の失業保険の受給手続だけではなく、就職についての相談・指導、適性や希望にあった職場への職業紹介、職業訓練の...

失業保険を受給中のアルバイト

失業保険は基本的に働いていた時の給与の8割以下となりますが、退職前の給与が比較的高かった人は、もらえる失業保険の金額が給与と比較して5割未満になる場合もあります。 その為、失業保険だけをもらいながらの就職活動...

転居等により通勤困難となったため退職とは

転居等により通勤困難となったため退職 「転居等により通勤困難となったため退職」は特定理由離職となる退職理由のひとつです。 雇用保険の受給手続き(求職申込み)の際、退職理由が「転居等により通勤困難となった...

給付に関する関連記事

失業保険が貰える日数が決まる条件

失業保険がもらえる最長の日数の事を「所定給付日数」といいます。 失業保険がもらえる日数を左右する3つの条件 この所定給付日数は、以下の3つの状況により日数が変動します。 直近の離職理由 ...

未払賃金立替払制度

倒産して給与を貰えなかった場合は、給料を取り戻す方法があります。 貰えなかった未払給与は諦めずに取り戻しましょう。 未払賃金立替払制度とは 「未払賃金立替払制度」は、企業の倒産により賃金が支払われ...

失業保険受給までの手続きの流れ

退職理由が会社都合と自己都合では、基本的な手続きの流れは変わりません。 しかし大きく異なる点は、自己都合の場合は3ヶ月の給付制限がある為、給付開始時期が大きく異なります。 また、実際の失業保険の給付は、...